「起業家と人生レベルの”問い”を解くプロセスを共有し合いたい」エンジェル投資家 高梨大輔さん

2024-02-06

  • インタビュー

起業家と人生レベルの”問い”を解くプロセスを共有し合いたい

エンジェル投資家 高梨大輔さん

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Startup Next編集部がお届けする、今をときめく!投資家インタビュー。志を持って活動される投資家のみなさんのバックグラウンドや考え方に、一歩踏み込んでご紹介しています。今回は、エンジェル投資家の高梨大輔さんにお話を聞きました。

高梨大輔
2009年に美容や代替医療業界のHR企業である株式会社リジョブの創業役員CMOとして、マーケティング・プロダクトを統括。2014年に同社を株式会社じげんへM&Aを経て独立。2015年にビタミン株式会社を共同創業し、エンジェル投資はじめ支援活動をスタート。2020年以降は全国各地の創業支援活動にも注力し、各地に足を運ぶ。2023年にはオーガナイズした共創プロジェクトが、世界で最も歴史ある国際広告賞NY ADC賞にてGoldとMerit2冠受賞。2024年は自身の旅と芸術活動に集中するため、70%は海外に身を置く。

※役職や肩書きは記事公開時点のものです。

投資条件や投資実績がわかる!高梨大輔さんの投資家プロフィールはこちら👇(顔写真をクリックするとプロフィールを閲覧できます。)

まずは、高梨さんについて教えてください。

こんにちは、高梨です。初めてのキャリアは、後に美容や代替医療業界の最大手になる株式会社リジョブの立ち上げでした。2006年当時、僕は大学3年生でしたが、紆余曲折ありながらその事業が成長し、2014年に東証プライム市場の株式会社じげんに約20億でM&Aしました。まだ「スタートアップ」という言葉もない時代でした。

そこで僕は創業から取締役副社長CMOとして、プロダクト全体を統括していました。僕は最後まで現場と経営を行き来していたことで、今でも起業家と近い目線でいられているような気がします。

Exitの後、2015年にビタミン株式会社を創業して、起業家やスタートアップの支援活動を始めました。丸8年、形を変えながら活動をしてきました。

最近は自分自身の表現活動が忙しくなってきたこともあって、以前より支援活動に時間を使えていないのですが、今でも変わらず心の距離が近い起業家との出会いにはワクワクします。あと、最近は「起業家の問いを追い続け、ドキュメンタリーとして記録する」time capsuleという活動をしているのですが、これは僕なりの支援家活動のいち形態で、僕自身の表現活動がシンクロしてて楽しいです。

これからも自分にしかできない支援の形をと思っていて、僕の表現活動とシンクロする支援だったり、今までの型から日々変化させていきたいと思っています。

高梨さんが投資家になったきっかけは何ですか?

きっかけをくれたのは起業家の方たちでした。

8年前に支援家になり、起業家の方たちの相談をパッションワークとして受けていました。当時は創業して間もない方たちを受け入れてくれるマーケティングの相談先がなかったので、起業家の口コミで僕のところにお話をいただいてたようです。その過程で出資のお誘いをいただき、投資家としての側面を持ち合わせることになりました。

ありがたかったなと思うのは、投資家やマーケティングの機能で僕を見るのではなく、根本的な価値観を重視してご紹介いただいていることです。僕を理解してくださる起業家の方々に、本当に感謝しています。

現在はどんなところに投資していて、投資先とはどんな関係ですか? 

数年かけてわかってきたのですが、出資先の共通点は「起業家と僕の問いが近いこと」です。友だちと同じで、価値観が合うと心地いい関係を築けます。ただ、僕にとっては出資先も友だちのような感覚ですが、起業家にとっては関係の捉え方がそれぞれ違うとは自覚しています。

そういうわけで、僕はいわゆる「投資家」ではないのだと思うようになりました。僕にとっての出資は縁起のきっかけでしかなく、支援の形がたまたま出資だっただけ、という感覚があります。

流れに逆らわない生き方を心がけていて、僕から出資先を探すことはありません。起業家の方からご紹介をいただくことがほとんどです。なので、もし僕に興味をもっていただけたら、僕の出資先の起業家からリファレンスをお願いします。

魅力を感じる事業や起業家はどのような人ですか?

僕と「問い」が近い起業家の方に惹かれます。

あるときから、投資は「現世転生」なんだ、と思うようになりました。僕の中には問いの引き出しが沢山あります。でも僕は身体が一つしかないので、自分が解く数は限られている。だから、近い問いを持つ起業家の方が、僕が解けない問いを解いていくのを支援したかったんだと気づきました。

起業家にも僕が解いてる問いに興味をもってもらえたら嬉しいです。お互いに問いを解くプロセスを共有しあう「ギフト関係」が理想です。僕はそんなふうに、人生レベルで話ができる人たちと時間を共にしていきたいと思います。起業家の方にもそう思ってもらえるよう、自分の問いに集中するように心がけています。

今後の展望とスタートアップ起業家へのメッセージをお願いします!

僕はスタートアップであっても別の形でも、人が意思決定のオーナーシップを持てる状態になるために、どんな協力ができるだろうかと考えています。これは、僕自身がオーナーシップを手放してしまった過去の経験からきているような気がします。

特にゼロイチのフェーズでは「初期の顧客=最初の友だち100人をつくることから」とお伝えしています。懇意にしてくれる100人のお客さまがいれば、売上につながりますし、顧客解像度も上がって次の一手を選択しやすくなります。何より、資金調達や大きな意思決定の場面で、売上があると起業家も精神的に安定して、自分が決定権を持てる状態に近づけると思うのです。

そんなことを考えながら、起業家たちと対話してきました。

もし、お話しする機会があったら、どんな人生を歩んできたかのかだったり、根本的な価値観をベースに、アイディアや未来のお話ができたら嬉しいです。

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